村上春樹的 くさり橋日記

yori_nonsan2006-06-25

24日の夜から朝にかけて
ブダペストを散歩した。
「ドナウの真珠」と呼ばれる美しき都ブダペスト
ドナウ川沿いの夜景は本当に真珠が光るようにキラキラと・・・


最も美しい橋と呼ばれているくさり橋
いつも電飾でドナウのキラキラを支えているのだけれど
夜中の3時にもなるとその灯も消えていた。
でも、きれい。


土曜の夜に、イベントのため車両通行止めになっていて
車道もすべて歩いて渡れるようになっていた。
いすに座って話している人、自転車で通り過ぎる人、写真を撮っている人
ハンガリー人も旅行者も混ざっていただろう。
涼しい風に吹かれながらのんびりと橋を渡った。


下をみると、いつもは深緑+茶色の(あまりきれいとはいえない)ドナウ川
真っ黒だった。水が流れる音は聞こえなかったけれど
川沿いのビルや船の明かりが川に反射して輝いていた。


タイルに敷き詰められた縦長のトンネルも歩いてくぐった。
嬉しくて手でタイルをたたくと。ザラッ あぁ・・・
そりゃ、排気ガスもたまりますわな。


トンネルをくぐりながら、
アフリカのジャングルの中にある宝箱の中には
何が入っているのだろう?というたわいもない話をした。
そして
「こんな風にこのトンネルの中を歩くなんて
 一生に一回かもしれないなぁ。」
と誰かが言って
私はその時「へ?」と思ったけど
確かにあのトンネルを歩いて渡るなんて一生に一度のことだったな、と
家に帰ってから妙に納得した。


特別な日だった。