韓国で「ひとりでできるもん」

韓国では、「一人で買い物をする」「ひとりでごはんを食べる」など、
「ひとりで・・・」といったことに抵抗を感じる人がおおい(ように思う)。
※はじめに断っておくと、これからのお話は、ここがノンサン(田舎)だからそうなのかもしれません。
ソウルの人からすれば「そんなことないよ〜」ってことになるのかも。
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時は2〜3週間前の週末。私が一人でテジョンに買い物にいった時までさかのぼる。
その週末は雨だった。私はテジョン(ノンサンからバスで40分ほど。都会。)へ洋服をみにいった。
テジョンについたとたん友達(うぃーさん)から電話が・・・
うぃーさん  「よりこさ〜ん。いまどこですか?」
わたし    「あ・・・いま、テジョンです。買い物しようと思って」
うぃーさん  「へー。日本語の先生方と一緒ですね。」
わたし    「いや、ひとりで」
ここで空気が凍る!ピタ!!・・・しばし沈黙。。。。
そのあとで少し声を低めて
うぃーさん  「どうした?・・・けんかでもした?」
わたし    「いや、べつに。ひとりでふらっと来てみたの。」
うぃーさん  「(なんてこったい!)ひとりで買い物なんて・・・変ですよ!いまから私が行きますから。」
わたし    「えー!?いいですよ。そんなの悪い。」
うぃーさん  「何が悪いんですか。こういうときの友達でしょう。」 
結局、ノンサンから1時間近くかけて、うぃーさんがテジョンに来てくれました。
買い物は20分くらいでそそくさと終了。
(『買い物は一人のほうがじっくり見れるからいいねん。』とは口がさけてもいえない。)
それでも、うぃーさんは満足顔でした。フーム・・・ これがエピソード①
エピソード②
「すっかり仕事で遅くなっちゃったなぁ。今日は、家の近くで食べて帰るか。」と最終バスでマンション前まで帰って来た私。
そのとき電話がチリリン。ソヨンちゃんだ。
ソヨンちゃん  「オンニー(おねえちゃん)おひさしぶりです」
わたし     「おー!ひさしぶり。元気?」
ソヨンちゃん  「はい!オンニ、ごはん食べましたか?(韓国ではあいさつがわりによく使う)」
わたし     「今日は仕事で遅くなったから、これから〜」
ソヨンちゃん  「これから?作って食べるの大変ですねー。」
わたし     「んー。今日は食べて帰るよ。^^」
・・・・・一瞬会話がとまる!!・・・
そして、心配そうにソヨンちゃんが一言
ソヨンちゃん  「オンニ。いま、ひとりじゃないの?」
わたし     「うん。・・・そうだけど?」
ソヨンちゃん  「食べて帰るって・・・。一人でお店で食べるの?!」
わたし     「うん。」
ソヨンちゃん  「えーー!じゃ、私も行く!一緒に行きますから、待っててください。」
わたし     「どうして?ソヨンもまだ食べてないの?」
ソヨンちゃん  「いいえ、私はおなかがいっぱい。」
わたし     「・・・???」
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どうやら、私が夜にひとりでお店に入って晩御飯を食べるのが
ゆるせないらしい。
自分はなにもしないで、ただ、私が食べているのをみながら待っていてくれるというのです!

★「どうしてそこまでしてくれるの??」って感じなのですが、
よく似たことが続いたので韓国人の友達に聞いてみたところ、
韓国では
「一人でごはんを食べる人」=イコール=「友達がいない変わり者」なんだそうです。
だから、普通の食堂に一人で入って食べることはあまりしないんだそうな。
ノンサンで、普通の食堂に一人で食べに行くのは
たぶん、日本での感覚でいうと「焼肉やに一人で食べにいく」くらいの勇気がいるのではないでしょうか。
ファーストフード店やコーヒーショップだといいんですが、普通の食堂や居酒屋にはひとりでは入りにくいですね〜!
この事実を知った日本人教師たちからは「面倒くさい・・・」の一言。
「別に「さみしいやつ・・・」って思われてもいいから、一人で食べに行きたいよねー。」と。^^
もっと、気楽に一人で入れるような
ココイチ(カレー)」や「吉野家」、「うどんや」系の店はないのかしらん〜!
さてさて この話題は、明日にも続く・・・